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おとーさんがルイズに怒られながら机を拭いている時、外の方からおとーさんを呼ぶ声がしました。 「おまいさん、帰ってるんなら風呂用の薪でも作っといておくれよ」 明らかに女性の声でした。その声を聞いておとーさんは外に出ていきました。 ルイズは、おとーさんの家族について来る前に少し考えていました。 おとーさんから名前だけは聞いていたのですが、姿形はたぶん同じようなゴーレムだろうと考えて聞きませんでした。 色は白だろうか、黒だろうか、ひょっとしたらピンクかもしれない・・・・そんな事を考えていました。 「おや、いらっしゃい。たしか『ルイズ』さんだったかねぇ、うちの宿六から話は聞いているよ」 おとーさんの奥さん「おかーさん」が入ってきました。おかーさんを見たルイズは固まってしまいました。ルイズが考えていた斜め上を行っていたからです。 身体の色は紫で、形は丸くフワフワモコモコです。身体の大きさも座っているルイズ位です。ゴーレムと言うよりも生物、もっと言えばネズミの様な姿をしていました。 「ター坊やジョンの奴がなんか迷惑かけたみたいだけど、人んちを覗く方が悪いのさ。まぁ、御相子ってとこだろうね」 お茶を入れながらおかーさんはルイズに話しかけますがまだ理解できていないようで口をパクパクしています。 その様子を見てお茶をルイズに差し出しながらおかーさんはこういいました。 「まぁ、私たちの事は後でゆっくり話すとして。その前にルイズさん。うちの宿六と何があったのか・・・聞かせてもらおうかねぇ」 ルイズは戸惑っていましたが、あまりの出来事の連続に反発する事も忘れ素直に話始めました。 ハルケギニアやトリステイン魔法学院の事 自分がおとーさんを召喚した事 おとーさんと契約して使い魔にした事 使い魔とはどういうものなのか 召喚してから今までの出来事・・・ ルイズの話を聞き終わったおかーさんは、確認をする様に質問しました。 「そうだったのかい。使い魔の契約だっけ?それ自体も解消できないんだね?」 ルイズが頷くとため息をつき少しの間考えるように遠くを見ていました。 おかーさんはルイズに静かに話し始めました。 「仕方ないか・・・。あたし達にかかわっちまったし、こっちの事も話さないとねぇ・・」 宇宙船同士の接触事故 相手の宇宙船が惑星アニカへ墜落した事 そのなかで一人だけ生き残った赤ん坊の事 そして・・・ 「おかーさん、ただいま~~!!」 可愛い人間の女の子が元気よく帰ってきました。おかーさんが女の子の方へ行くとおとーさんとお風呂へ入るように言いました。 戻ってきたおかーさんはお茶を飲むとため息をつきまた話し始めました。 「帰るところがわからないあの子の為にニセの家族をでっちあげて暮らしてるんだよ。せめて迎えが来るまで育てることが死んだあの子の両親への罪滅ぼしだって思ってるのさ・・・」 おかーさんは思いつめたように話します。ルイズは一部わからない単語等ありましたが大まかにおかーさんの話を理解しました。 「ルイズさん、あんたの話もわかったし協力できる所は協力するよ。ただ、あの子の為にルイズさんにも協力してもらえないかねぇ」 ルイズは少し考えましたが、ウンと頷くと優しく微笑んで快諾するのでした。 安心したおかーさんでしたが、あることを思い出しルイズに尋ねてみるのでした。 「ところでルイズさん。うちの宿六なんだけども、あたしが考えるにたぶんあんたの事『娘』だと思ってるみたいだねぇ。心当たりとかないかい?」 おかーさんの言葉にキョトンとするルイズでしたが、色々思い出しているうちに顔が赤くなってきました。 「たたた、確かに。そそそんな気もするかも・・・」 おかーさんはルイズの様子を見ながらさらにこういいました。 「やっぱりそうかい。あの宿六が単なる契約ごときで仕えるとは思ってなかったからね」 お茶を飲みながらルイズに話終わったおかーさんから夕食でも一緒に食べないかと提案がありました。 最初、遠慮していたルイズでしたが材料も用意してあるからとおかーさんに押し切られる形で一緒に食べる事になりました。 本当は、話している最中にルイズのお腹が鳴ったのでおかーさんが気を使ってくれたのでしたが。 おかーさんが台所に行くとおとーさんと女の子がお風呂から上がってきました。 すでに着替えを済ませていておとーさんと話をしながらルイズが居る部屋まで来ました。女の子はルイズを見るとすぐに挨拶しました。 「あたしコロナ!おねぇちゃんはだ~れ?」 「私は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。長いからルイズでいいわよ。ヨロシクね」 それからルイズは、コロナとたわいも無い話をしていました。 ヴァリエール家の三女だったルイズは妹が欲しいと思っていた事もあったのでコロナとの話は凄く楽しかったのでした。 その後の、四人での夕食もルイズにとっては決して豪華というわけではありませんでしたが温かいものでした。 コロナとまた遊びに来ることを約束してルイズは部屋に戻りました。おとーさんはそのまま扉を閉めようとしましたが、ルイズが話があるからと部屋に招き入れました。 「おとーさん、私の事・・・娘だと思ってるの?」 ルイズは意を決しておとーさんに尋ねました。ルイズの問いかけにおとーさんは頷くとこう言いました。 「・・・ルイズもコロナも娘」 ルイズはやっぱりと考えながらこう言いました。 「本当は、私はおとーさんの主人なの。おとーさんは私の使い魔なの」 ルイズの言葉にしょんぼりするおとーさんでした。そんなおとーさんにしゃがんで目線を合わせたルイズはこう続けました。 「でも、コロナちゃんの事もあるし特別に娘って事でいいわよ」 それを聞いたおとーさんはとても嬉しそうでした・・・・
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かわいい 萌 ちょっと、そこの馬鹿犬 ちゃんと書かないとはいい度胸ね ルイズw CV釘宮 ライトノベル【ゼロの使い魔】のメインヒロイン。桃色がかったブロンドの長髪と鳶色の瞳を持つ、ヴァリエール家の三女で16歳。身長153サント、スリーサイズはB76/W53/H75と小柄で細身の為、スタイルの良い同性に対してコンプレックスがある。また、細身なのにも関わらず腕っ節が強い。 トリステイン屈指の名門貴族であるヴァリエール公爵家(始祖は王の庶子)に生まれ、トリステイン魔法学院に進学する。学院の進級時、使い魔召喚の儀式で地球人の才人を召喚してしまい、彼を使い魔とする羽目になった。「ゼロのルイズ」の蔑称は、幼少の時から魔法に失敗し続けたため、魔法の才能が皆無であるとされたことから付けられた。だが魔法が使えなかったのは、四系統のメイジとは異なる系統の使い手だったせいであり、幾つかの事件によって「水のルビー」と「始祖の祈祷書」を手にしたことから、「虚無」の魔法に目覚める。彼女の虚無は、ロマリアの教皇ヴィットーリオによると“攻撃”を司るもので、第17巻時点で使える魔法は「爆発(エクスプロージョン)」「解呪(ディスペル)」「幻影(イリュージョン)」「瞬間移動(テレポーテーション)」。強力な破壊力と威力を持つ一方、初歩の魔法でさえすぐに精神力が尽きるほど消耗が激しい。虚無に目覚めた後は、簡単なコモンマジックは使えるようになっている。 可愛らしい外見とは裏腹に、気位とプライドは非常に高い上、短気で癇癪持ちで気難し屋という厄介極まりない性格。また泣き虫という子供っぽい一面も見せる。出来の良い姉たちの存在や、魔法を使えないなどの理由から両親から全く期待されていなかったと思い込み、強いコンプレックスを抱いていた。そのため、他人に認められたいと思うあまり、物語開始当初は無茶をすることが多かった。第6巻では家族の反対を押し切ってアルビオン討伐の遠征軍に参加してもいる。しかし、その後は無茶をするのも貴族としてのプライドよりも仲間のためを理由にするようになりつつあり、第10巻ではアンリエッタに貴族の身分を返上し、ガリア王国へタバサを救出に向かった。第11巻でのトリステイン帰国後、タバサを救出したことにより、アンリエッタの義理の姉妹となり第2の王位継承権を得ている。 最初は才人のこともただの使い魔としか見ていなかったが、共に戦い続けて行く中で少しずつ惹かれていき、彼のことを1人の異性として強く意識するようになっていく。ただし独占欲と嫉妬心が強いため、才人が自分を馬鹿にしたり、他の女性と仲良くしたりするとキツイ罰を与えることから、才人には「こんな女と結婚したら大変だ」と思われている。現在では才人に依存している面が目立ち、才人に「自分がいなくなったら死んでしまうのではないか」と思われてしまうほどである[1]。第13・14巻で、才人が母親からのメールに涙を流しているのを見て「才人のために何かしてあげたことがあっただろうか」という思いに駆られ、「アクイレイアの聖女」になることの対価に、ヴィットーリオに世界扉を開かせて才人を地球に帰すことを決意したが、結局才人は帰郷しなかった。第16巻で屋敷の地下室で密会した才人とアンリエッタを偶然目撃し、自分が消えればみんな幸せになれると思い、家出した。第17巻後半で才人と合流し、元素の兄弟の次男を雑魚扱いするほどになった。。 好きな食べ物はクックベリーパイ[2]。趣味は編み物だが、かなり下手。特技は乗馬。嫌いなものはカエル。アンリエッタの幼少時の遊び相手で、彼女が女王となった今でも友人として想われている。しかし、ルイズはアンリエッタがいつも自分の人形を借りてはすぐに飽きるのを根に持っていたことが第17巻で明かされている。才人に「姫様は飽き性だからすぐに捨てられる」と言って、アンリエッタと喧嘩になった。キュルケとは顔を付き合わせれば憎まれ口を叩きあうが、陰湿な要素は無く、悪友とも言える関係である。 作者のあとがきによれば、『ダルタニャン物語』にも登場する実在の人物、ルイーズ・ド・ラヴァリエールをモデルにしており、片足が不自由という身体的ハンディキャップを負いながらも誇りを持って己の生き方を貫く、その姿勢を見習っている。 ――――引用 wikipedia ゼロの使い魔の登場人物 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールより ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!! あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!! あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!! 間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!! 小説11巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!! アニメ2期決まって良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ! コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!! ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら… ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!! この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる? 表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!! アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!! あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!! あっあんああっああんあアン様ぁあ!!セ、セイバー!!シャナぁああああああ!!!ヴィルヘルミナぁあああ!! ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!
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前ページ次ページルイズ・キングダム!! 私の名はルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール。 つい数日前まで『ゼロ』のルイズと蔑称されていたわ。 でも今はもう違う。 3日前の授業での事、前回の授業をサボった私に『赤土』のシュヴルーズ先生が復習のためにと『錬金』を行うように言ってきた。 クラスメイトは私が「また」爆発を起こすんじゃないかと顔を青くして見守っていたが、その時既に私はそれまでの私では無かったのだ。 颯爽とエプロンを身に付けて教壇へと歩く。 この『エプロン』は百万迷宮で使われる一般的なアイテムだが、マジックアイテムとしか思えない不思議な能力があった。 すなわち「どんな素材でも肉に変えて食べられるようにする」という効果だ。 木でも牙でも機械でも、果ては魔力や情報のようなカタチの無いようなモノまで肉に変える、百万迷宮脅威のクオリティ! 基本的に迷宮探索中に倒したモンスターを料理するのに使われるという事実は意図的に忘却した。 ともかく杖の代わりに包丁を振り、私は教壇に置かれた石コロをお肉に変える。 「うそっ!? ゼロのルイズが魔法を成功したわよ!?」 「すげぇ! 肉だ……」 「ああ、それも美味そうな肉だ……」 誰もが驚いて、教室がどよめいた。 いやしかしと生徒達は思いなおす。肉を『錬金』で生み出すことは、決して不可能では無いのだから。 彼等に挑戦的な視線を向けて、私はその肉を素早く捌いてサシミにしてショウガ醤油を付けて先生とクラスの皆に振舞ったのである。 「まぁっ! このお味は最高級のアルビオン牛の霜降りですわね!」 「これはっ……生姜醤油が霜降り脂のクドさを消して、見事に旨味だけをしっかりと伝えてくる。絶品だ」 「うーまーいーぞー!!」 「ってゆーか牛刺しとか醤油は無いだろう、ファンタジー的に考えて」 誰もがその絶品の味に舌鼓を打って喜んだ。 私はルイズ。職業は『料理人』。 そして新たに付けられた二つ名は『お肉のルイズ』 ……うん。正直『ゼロ』のまんま方が良かった気がヒシヒシとしてるわよ。 <ルイズ・キングダム!!> 「むにゃむにゃ……早く魔導師になりたーい」 某妖怪人間のような寝言を呟いて、『お肉』のルイズは目を覚ました。 ちなみに一部食通の生徒の間では『最高級霜降り肉のルイズ』と呼ばれて、尊敬の念を向けられている事を本人は知らない。 もし知っても絶対喜ばないだろうけど。 目を覚ましたルイズは自分が腕の中にヌイグルミを抱いているのに気が付く。 茶色くて柔らかくて暖かい子犬みたいな……クロビスが居た。 一瞬ギョッとなるルイズだったが、そう言えば昨夜宮廷メンバーが自分の部屋に泊まりに来ていた事を思い出す。 「宮廷は雨が降ってきて大変なんだ」 そう言ってお休みセットを持って部屋まで押しかけてきたクロビス。 まぁ普通使い魔はよほど大型の物や水生の生き物を除いて主人の部屋に住むのが普通だから、クロビスのように自分で国を作って勝手に暮らす方がおかしい。 なので、ルイズは快く部屋に泊めてやる事にした。 そしたらダッパ君とオババと輿担ぎ四人とモークまで一緒に来たと言うワケだ。 「迷宮ではこんな、天井一面から降り注ぐ雨なんてめったに無いからねぇ。 有るとしても『雨の部屋』のように決まった場所か、雲神が気まぐれにやって来た時か、あるいは上の階で貯水池の底が抜けた時ぐらいのモノじゃしなぁ」 とはオババこと『話の長い』バゼバゼの弁。 空の無い百万迷宮では迷宮の壁に結露した露を集めたり、井戸を掘ったり水路を引いたりするのが普通で、ハルケギニアのような『雨』はあまり無いから宮廷の建物も雨対策がしていないと言う。 最初は珍しさに大騒ぎしていたクロビス達も、雨漏りする中で寝るのは流石に嫌だったので、ルイズの部屋を訪ねてきたのだ。 その結果、クロビスはルイズと一緒にベッドの中。 ダッパ君とモークは部屋の隅で毛布を敷いて。 オババは自分の輿に布団を敷いて眠ることになったのが昨夜。 気が付けば雨が上って良い天気になっていた。 ――あ、おはようございます―― 「おはようダッパ君。良い天気ね」 昨日この部屋で夕食として食べていた鍋物を温めなおしながら、ルイズの起床に気が付いたダッパ君が挨拶してくる。 「二度と同じ味わい無し」と言われるほどテキトーに作られた小鬼汁を部屋の中で調理しているが煙は出ない。 迷宮で貴重な光熱元として使用される『星』のカケラを使って温めているからだ。 世界が迷宮に沈むより前、『天空』と呼ばれる場所で輝いていたと伝えられる『星』は、 迷宮に住む人々の間で無くてはならない物として採集されたり収穫されたり採掘されたりしている。 それが本当にハルケギニアの夜空に浮かぶ星と同じものかは、ルイズにもダッパ君にも判らない事だった。 グツグツと煮え始める小鬼汁を横目に、手早く洗顔の仕度と着替えの世話とピンクブロンドの髪のブラッシングをしてくれるダッパ君は、やはり従者としてとても優秀だ。 「うーんムニャムニャ。もう食べられ……たくないぃ」 ルイズの身支度が終わる頃、クロビスがちょっとグロい寝言を最後にムクリと起きてきた。 小鬼汁の匂いにつられてか、オババ達も起きてくる。 「いただきまーす!」「母神様に感謝じゃ」「…………」――おかわりありますよ―― 何処から出したのか折りたたみ式の短い脚が付いたテーブル「ちゃぶ台」を置いて、小鬼達の朝食が始まった。 それを横目に食堂に向かうルイズ。 以前に使い魔との親交を深めるために食事を共にする事も考えたルイズだったが、その考えはもう改めた。 召喚の翌日にごちそうになった小鬼汁はなんとも表現できない怪奇な味だったから。 それにゴキブリとか食うらしいし。毒々しい太った赤い魚とかも食べていたし。 そんな事もあって、使い魔の食生活にはなるべく手も口も出さない事にしたルイズだった。 ただ、ゴキブリを食べるのだけは禁止しておこうと注意はしたが。 そしたら「学院内のはもうほとんど食べつくしたからなぁ」とか答えられて戦慄したものだ。 「食事の前に嫌なこと思い出しちゃった……」 少し食欲をなくしながら、食堂へと向かうルイズであった。 「親方! お肉のルイズ様がいらっしゃいましたー!」 「おおっ! ようこそ、ラ・ヴァリエール公爵令嬢!! 存分に食って……じゃねぇ、お召し上がりくださいませ」 食堂に入ると、料理長であるマルトー親方の手厚い歓迎を受けるルイズ。 彼女のテーブルの前にだけ、それはそれは豪華な、とても朝食とは思えない食事が用意されていた。 一昨日、『お肉』のメイジとして学院に一躍名を轟かせたルイズはマルトー親父から挑戦を受けた。 尾鰭がついたウワサの中に「食堂の料理よりウマイ」というのが有ったのがそもそもの原因。 そのせいで、たとえ貴族様が相手だろうと、学生に料理の事で引けをとるとは思えない。 料理人のプライドをかけて勝負すると、親方が決闘を申し込んできたのだ。 そうして、二人の熱い料理バトルは繰り広げられた。 具体的に書くと単行本数十冊の大作になるであろう壮絶な戦いは、小鬼が持ち込んだ謎の調味料によって決着する。 白いドロッとした粘液。 ピュアセレクトマヨネーズと呼ばれるらしい、ある百万迷宮のモンスターを倒すと手に入るというその調味料は、甘辛くコク深く、誰もを魅了する天上の美味をルイズの料理にもたらしたのだった。 勝負に敗れ学院を去ると言い出した親方を、ルイズは必死に説得して留めた。 そんな理由で去られては本気で困るからだ。 これからはお前が料理を作れとか言われたら迷惑だし、厨房の人々に恨まれてギーシュの二の舞はゴメンである。 だいたい『料理人』である自分はルイズにとって最高に不本意なので、勝ったからと言って嬉しくなど無い。 だから色々ともっともらしくて立派そうな理由を並べ立てて親方を止めたのだが、そのせいでルイズはマルトー以下厨房の人々から素晴らしい貴族だと尊敬される事となった。 「おうシエスタ! ヴァリエール様のために秘蔵のワインを開けてくれ!」 「はい! よろこんで!」 どこの居酒屋だメイド。 そんな感じで、今朝も早朝からカロリー過多なルイズであった。 「うらやましいよ『お肉』のルイズ。僕なんていまだに『血塗れ』のギーシュなのに……」 教室で、まだ彼女や友達からも微妙に避けられているギーシュが恨み言を言ってきた。 「……私だって『お肉』なんて二つ名は不本意よ」 憮然として言い返すルイズ。 そのまま二人でハァーっと溜め息をつく。 勝つとか負けるとか、名誉とか、本当の強さとかって何だろう。 そんな、ある意味貴族らしい悩みを思う二人の若者でありました。 その日の午後、ルイズは『王国』の視察に出かけた。 もちろん彼女が所属するトリステイン王国ではなくて、小鬼王国こと『新・古代魔神路地裏連合マジカル小鬼同盟横丁』に、だ。 先日新しく作ったという『農場』と『牧場』は王宮の裏手にある。 大臣コルベール先生の研究室の裏手で耕されている田んぼの上に、キラキラと輝く『星』が浮かぶ。 世界が迷宮に覆われた彼等の世界では、このような『星』を使うのが農業の基本。 熱と光を放つ星を管理しているのは、『逸材』と呼ばれる他の小鬼よりちょっとだけ優秀な小鬼だった。 星と対話し、その力を借りる星術に特化した職業『星術師』の小鬼『口から先に生まれた』ピピン。 ピンクのリボンをつけたその小鬼は、小鬼のクセにルイズも使えない魔術を使うのだった。 「泣かないわよ! こんな事で泣くもんですか!」orz<ルイズ そんな感じで劣等感を刺激されながら農場を見回る。 とは言っても、まだ出来たばかりの農場には耕されてタネをまかれたむき出しの土しか無いのだが。 開墾作業で更に農地を広げようと頑張る小鬼や、水撒きの作業を続ける小鬼。 遅めの昼食に小鬼汁の鍋を囲んで和気藹々と過ごす、傍らに鋤を立てかけた小鬼達。 そこには小さいながらも平和な田園風景が広がっていた。 おもいっきり学院の敷地内なのだけど。 向こうではメイドさんが洗濯物とか干してる。そしてレンタル小鬼が手伝ってる。 ちょっとシュールだった。 「いーのかしら、コレ……まぁ誰も文句言ってないから良いか」 考えるのは怒られてからで良いと、最近すっかりC調になったルイズは諦める。 明るい農村を横目に、次は牧場を見に行く。 牛とか馬とかって小鬼より大きいわよねー、どうしてんのかしらーとか考えていたら、そこには予想もしていなかったモノが飼われていたり。 「……ナニコレ?」 ルイズの目の前を悠々と泳ぐキンギョ。 毒々しいぐらい赤くて丸々と太った、ヒラヒラした大きなヒレが印象的なアレである。 アレが、子牛や羊ぐらいのサイズで空中をふよふよと泳いでいる姿を想像してもらいたい。 ギョロリとした巨大な目のどこに向いてるのかワカンナイ視線が正直キモイ。 百万迷宮で一般的な乗騎や農耕魚、また食料などとしても利用されるキンギョは、深階から昇階して来る超越種族『深人』の一種だが、大人しくて知能も低く酪農に向く、家畜化された『渡り魚』の一種だと言う。 渡り魚には他にも肉食のピラニアや口から銃口を生やしたテッポウウオなども居るとの事。 まぁそんなのと比べたら、キンギョなんてカワイイものだろう。 「って言うか、何時の間にこんなにたくさん連れて来たのよ?」 小鬼農場には10匹を超えるキンギョがふよふよと泳いでいる。 農地と比べて意外に数が多い事に疑問を感じたルイズが尋ねると、ダッパ君がヒドイ答えをくれる。 ――『牧場』の『施設』はこくみんになったモンスターをふやすこうかがあるんです―― 「え? 農場ってそーゆー施設なの? 1匹からでも増えるの? 一日で?」 ――はい。そうですがなにか?―― 「なんの魔法よそれは。物理法則がおかしいにも程があるわよ百万迷宮。 それに、この前アンタ達が食べてた赤い魚って……」 ここに泳いでるキンギョは名目上国民。 そして国民とか小魚のうちに焼いて食べちゃったりするのだ。 百万迷宮はホント地獄だぜファハーハー!(AA略) ――ちなみに、クサみがつよいのでミンチにしたりマヨネーズやきにしたりするとタンパクなアジワイでおいしいです―― 「いやーっ! 聞きたくない聞きたくないっ!」 桃色の髪をブンブン振り乱して、両耳をふさいで叫ぶルイズ。 いくらヤサグレていても良心ってモノがあるのだ。ちょっとだけ。 「そんな事よりクロビスは何処に居るのよ? 私に牧場と農地を見に来いって呼びつけたのはあの子なのよ?」 「おう、来たかルイズ! こっちだこっち!」 元気一杯で主人を呼び捨てにする使い魔。 とは言え、ルイズも国王を呼び捨てにする神官だからお互い様と言えるだろう。 むしろ傍目には仲の良い姉妹にも見えるぐらいだった。 そんなルイズの妹みたいなクロビス国王の声に、そちらへと行ってみると、すっかり旅装束を調えた小鬼王。 ぴかぴかに研ぎ上げたナイフと使い古した鎧、マントは普段のものではなくて毛皮の裏打ちされた暖かそうな物。 水筒や食料を腰に結び付けて、側らのキンギョにも荷物を括り付けている。 周囲に居る配下の小鬼達『国王親衛隊』も、粗末な布やおべんとうを身に付けて準備万端の様子だった。 「ナニやってんのよクロビス?」 「ナニって、これから野犬討伐に行くんだぞ。国民が安心して暮らせる環境をつくらんとな!」 勇気凛々で言い切るクロビス。 野犬に数回滅ぼされた国の国王のクセに、ちっともメゲてない。 「大丈夫なの、そんな事してて? まぁアンタは逃げ足だけは早いから平気とは思うけど。 とりあえず怪我には気をつけて、夕飯までには帰って来なさいよ」 「うーん、やつらは夜行性だから徹夜になると思うぞ。さあ、ルイズも早く仕度をするのだ!」 「――――――えっ?」 与えられたのは武器と鎧。 跨らされたのは専用の桃色キンギョ。 何がなんだか理解もしないうちに、野犬討伐に付き合わされるルイズであったとさ。 おまけの用語解説コーナー『百万迷宮の歩き方』 【エプロン】 コモン生活アイテム。つまり百万迷宮的には別にマジックアイテムでもなんでもない。 料理人は最初から持っている。でも3メガゴールドもする超高級品。 倒したモンスターから得た『素材』を全て『肉』に変えるという効果を持ち、 本文中にあるように機械だろうが情報だろうが肉に変えて食べられるように出来る。 更に職業『料理人』のキャラクターが使用して料理を作ると、食べた者の中からランダムで一人、 しばらくの間だけ元になったモンスターの能力を一つ習得できる効果が追加される。 結果、国王が火を吹いたり従者が飛行したり大臣が毒の胞子を撒いたりするように…… 繰り返すがマジックアイテムでもなんでもない、ただのエプロンである。 【農地と牧場】 両方とも生産施設。 生活レベルが上昇する農地はともかく、国民になったモンスターを複製できる牧場は凶悪。 条件次第では白衣の天使とか淫魔とか養殖できます。エローイ。 どうやって増やしているのかはワリと謎。ツガイじゃなくても増やせるからなぁ…… ちなみに初版ルールブックでは『農地』の効果が生活レベルの上昇ではなくて、 軍事レベルを上昇させると誤字られていたと言うオマケな話がある。 一面に広がる農地によって最強の軍事国家を作り出す。 それはそれでシュールで良いかもしれない。 【『口から先に生まれた』ピピン】 星術師にして小鬼の『逸材』。小柄なメスの小鬼で瞳にキラキラ星が浮いている。 趣味は白馬の王子様が来てくれる日を夢見る事。好きな物は平穏な生活。 雨や寒さから身を守ったり、人の心根を外見に映し出すおまじないを使える。 とか決めたところで、ひょっこり死ぬのが小鬼だが。 逸材とは、国に様々な効果をもたらす職業を持った優秀な国民の事で、 ランドメーカー程では無いが並みの民よりは優れていると言う存在の事。 ちなみに星術師の効果は『農地が有ると国家予算が1MG増える』というもの。 【キンギョ】 りっぱな深人系1レベルモンスター。『飛行』と『かばう』というスキルを持つ。 深人は下級のものこそ単なる飛ぶ魚だが、 上級のものになると「ふんぐるいむ」とか「いあいあ」とか言い出す巨大な海産物になる。 そりゃもう一部の人が大好きな海の邪神様とか居ますよもう大好き。 でもコイツは単なる魚。百万迷宮では主要な動物性タンパク質。 迷宮化に適応できずほぼ絶滅した牛や馬に替わる貴重な家畜として運搬乗騎食料と大活躍。 なお同じく下級天使であるハトなどの鶏肉も百万迷宮の民達のごちそうである。 バチ当たりなハナシだと思いますよ実際。 【野犬の討伐】 わざわざこんな事するクロビスは良い王様だなぁ――― とか思うかもしれないが、百万迷宮における小王国の宮廷の任務は大抵こんなモン。 民から要求される諸問題の解決こそが宮廷の存在意義と言っても良い。 でも野犬倒して凱旋帰国したら喝采で迎えられてパーティーとかあるから良いやん。 パーティーのメインになる「ごちそう」は倒した野犬の肉料理に違いないだろうけど。 前ページ次ページルイズ・キングダム!!
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【種別】 キャラクター 【所属】 トリステイン 【解説】 フルネームは『ルイズ・フランソーワズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』 ヴァリエール公爵家の三女。 【備考】 ☆ツンデレ。つるぺた
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前ページルイズの恐竜惑星 「使い魔との親交を深めているようですなミス・ヴァリエール」 「これはミスタ・コルベール」 医務室に頭髪の薄い男が入って来た。 ルイズの反応からしてこの男は教師なのだろう、とラプターは判断した。 コルベールはラプターに視線を移した。 「ほう。あなたがミス・ヴァリエールの召還した使い魔ですな」 「今はそういうことになっている」 「それで、あなたの名前は?」 「ラプター、そう呼ばれている」 自分達からすれば異質であろうラプターにあっさり話を振ったコルベールに、ルイズは少し驚いた。 そして、コルベールが両手に何かを持っているのに気付いた。 「...それは俺のクローか」 「はい。少し調べさせて頂きました。実に高等な技術で作られ、材質もまったく未知の物です」 「そうか。こいつをどうする気だ?」 「あなたにお返ししますよ。平民とはいえ武器を取り上げる権利は、我々にはありませんので」 どうやら武器ということは解っているらしい。だが「コレ」の威力を知らないようだ。 特殊合金も易々と引裂き、恐竜の首をはねとばす威力を。 この世界での平民が持つ武器と同程度か、あるいはそれに毛が生えた程度と考えているのだろうか。 ならそう思わせておいてもいいだろう、そうラプターは考えていた。 「ちょっとラプター!主人の私を放っておいて勝手に話を進めないでよ!」 「ならお前から話に入れば良い」 「~~~~~っ!!!」 割り込んで来たルイズを淡々と受け流すラプター。 コルベールはそれに苦笑しながら席を外した。 「部屋に戻るわよラプター」 「ああ」 「...あんたねえ!もっと愛想よくできないの!?」 「生憎そんな訓練は受けてないんでな」 「あーもういいわ!とにかく付いてなさい!!」 前ページルイズの恐竜惑星
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「天空宙心拳!旋風蹴り!!」 ロムがゴーレムに向かって蹴りあげるしかし、腕のガードによって防がれそのまま吹き飛ばされてしまった 「ち、ならば!」 瞬時に体勢を整えると飛ばされた先にある木を蹴りあげさらに高く跳んだ 「はあ!稲妻蹴り!疾風突き!瞬殺拳!!」 そのまま懐に入り込み、止まらぬ連撃を与える するとゴーレムはたまらず倒れてしまった 「ロム!」 ルイズが叫ぶ 「凄い・・・・、流石ダーリン、ゴーレムなんかに遅れを取らないぐらい強いじゃない」 キュルケが感嘆する 「・・・・・・・・」 タバサはじっと闘いを観察していた (土埃が濃くて視界が悪い!奴はいつ立ち上が・・・・うお!!) ロムの正面に巨大な拳が向かってきた これを蹴りあげ、三角跳びで手の上に乗り、顔に向かって腕の上を走った 「天空宙心拳!旋風二段蹴り!!」 全身を回転させながら強烈な蹴りを頭に二発、顔を削られてさらにゴーレムはのけぞったがロムの勢いは止まらない 「岩石砕きだ!!」 さらに顔に強力な一撃を叩き込み、ゴーレムは再び大きな音を立てて倒れた 「やったやった!ダーリンあのゴーレムをやっつけちゃった!これでフーケも」「いいえ!まだ動くかもしれないわ!!でもあそこまで削っちゃえばひょっとしたら私達でも」 興奮するルイズとキュルケに対して 「駄目」 タバサが冷たい一言を放つ 「なんで駄目なのよタバサ!ダーリンがゴーレムを押しているじゃないの!」 キュルケは反論するがタバサは続けて言った 「硬い」 「へ?」 「あのゴーレムは硬い」 「っで、でもロムは素手でギーシュのゴーレムを壊したわよ!」 ルイズもたまらず言うが 「それよりも硬い、もしこのまま彼が戦えば彼は直ぐに弱ってしまう」 「そ、そんな!それじゃロムは」 「やられちゃう」 ルイズとキュルケの顔が青くなる 「ロムを助けて!」 ルイズが叫ぶがタバサは首を振った 「近寄れない」 近寄ろうとするとゴーレムが拳を振り回すので使い魔を近づけることが出来なかった 一方ロムは (さすがに・・・・このまま闘えば俺の拳が砕けてしまうな。だがここで退くわけにはいかん! こいつを倒してフーケを捕まえる!ルイズの誇りの為に!!) そしてゴーレムが立ち上がる そして立ち上がったのと同時に拳が鋼鉄に変わる 「なっ・・・・!」 ロムが声を上げて驚く ゴーレムの拳がうなる、がロムは高く跳んで避ける 「さっきよりも速い!ここにきてまた強くなった!」 ルイズは苦戦するロムをなんとか自分が手伝える方法はないのか そう考えていてすぐに目に入ったのはタバサが抱えていた『巨人の剣』という名の杖だった 「タバサ!それを!」 タバサは頷いてルイズに『巨人の剣』を手渡す 見た目はただの大きな杖だ しかし自分の魔法はあてにならない、今はこれしか頼れない ルイズは深呼吸して、目を見開いた 「タバサ!私に『レビテーション』をお願い!!」 タバサが慌ててルイズに呪文をかける するとルイズは杖と共にゆっくりと地に降りた 「そこのゴーレム待ちなさい!ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールが相手よ!!」 地面に立ったルイズは遠くに居るゴーレムに向けて怒鳴った 「ルイズ!来ちゃ駄目だ!!」 ロムも怒鳴る、しかしゴーレムの注意はルイズに向いた ルイズは思いっきり杖を振るが何も起きない、その間にゴーレムはどしどしとルイズに向かって言った 「なんで何も起きないのよ!本当に魔法の杖なのこれ!!」 ルイズは前を見てゴーレムが自分に近づく事に気付くと真っ青になった 「いやあああああ!」 ルイズが叫ぶ 「ルイズ!!」 ロムも思いっきり叫んだ その時だった 左手の甲に刻まれたルーンが突然強い光を放った 「何!」 ロムが突然の事に驚く それと同時にルイズの持っていた『巨人の剣』も強く光った 「な、なんなのこれ!?あっ『巨人の剣』が崩れて!?」 空にいるキュルケとタバサもその強い光に驚いていた 「タバサ!これは!?」 「見当もつかない」 そしてルイズの方の光が止む 「こ、これが『巨人の剣』の!?きゃあ!」 ゴーレムは拳をルイズに向けるが しかしルイズは追い付いたロムに抱き抱えられてなんとか助けられた 「ル、ルイズ!それは!」 「こ、これが『巨人の剣』の正体みたい・・・・」 ルイズの手の中にあったのは、白銀の身が美しい剣、その柄には狼の印が付いていた 「『剣狼』・・・・」 ロムが呟く 「剣狼!?それがその剣の名前!?」 ルイズが大声を出す 「ルイズ!その剣を俺に!!」 「は、はい!」 ルイズは『剣狼』と呼ばれた剣を渡すとロムから降りる しかし容赦なくゴーレムは一撃をぶちかまそうとしていた 「ヴァリエール!!」「危ない!」 キュルケとタバサが叫ぶ 「きゃああああああああ!!」 「天よ地よ、火よ水よ、 我に力を与えたまえ・・・・!」 ロムがそう呟くと剣は再び光、宙を舞った 大きな鈍い音がした 「あれ・・・・?何ともない・・・・?どうして?」 ぎゅっとつむっていた目を見開くとそこには 「青い・・・・ゴーレム・・・・?」 フーケのゴーレムよりは一回り小さいが、蒼く輝く巨人がそこに立っていた 光のエネルギーが頂点に達した時 ロムは剣狼を通じて次元を越え 光の巨人を呼ぶことができる 巨人と合身した時、ロムは更なる力を引き出す事が出来るのだ!! 「闇ある所に光あり 悪ある所に正義あり・・・・ 天空よりの使者!! ケンリュウ見参!!!」 「・・・・凄い、あれが巨人の剣の力?」 「ダーリンが、ゴーレムになっちゃった・・・・!」 その様子を見ていたタバサとキュルケが目を見開て驚く 「ロ、ロム!?あなたなの!?ロム!!」 「マスター、俺だ、安心しろ!すぐに終わる!!」 ケンリュウの中にいるロムが言う するとケンリュウは自分よりも一回り大きなゴーレムを持ち上げ前に投げた ゴーレムは何も出来ずに森の中に落下していく 「出ろ!剣狼!!」 ロムが叫ぶとケンリュウの頭の上が輝くと、その中から巨大な剣狼が現れる 「さあ、これで終わりだ!!」 ケンリュウが剣狼を手に取り構える ゴーレムは木を薙ぎ倒しながら立ち上がり腕を広げてケンリュウに向かって突進する! 「とあー!!」 ケンリュウは高く跳んだ! 「天空真剣!稲妻二段斬り!!」 そしてゴーレムを上から切り裂き、更にもう一撃を与える! 「成敗!!」 ロムがそう叫ぶとゴーレムは四つに分かれ、倒れる そしてただの土の山になってしまった ケンリュウからロムが出てくる、すると闘いを見守っていた皆が近寄ってきた 「ロム!凄いわ!やっぱり私のダーリンね!」 キュルケが抱きついてきたそして未だに放心状態のルイズに対してロムが言った 「マスター、戻ってきたぞ。ゴーレムも倒した」 ハッとなったルイズはロムに顔を向けた 「当然でしょ!私の呼んだ使い魔なんだから!!」 そして顔を赤くしながら言った 「フーケはどこ?」 タバサの一言で全員が一斉にはっとした 「そうだ、奴を捕まえなければこの事件は終わらない!」 ロムがそう言うとケンリュウは消えて、そこには剣狼だけが残っていた 辺りを偵察に行っていたロングビルが戻ってきた 「ミス・ロングビル!フーケはどこからあのゴーレムを操って・・・・」 キュルケがそう言うとロングビルはわからないというように首を振った 四人は土の小山を探しロムは地に突き刺さった剣狼を見つめる 「何故あのような状態で剣狼が?俺と一緒にこの世界に来たのでは無いのか?」 そう思って剣狼に手をかけようとするが、突然横から走り抜けたロングビルに奪われた 「ご苦労様」 「ミス・ロングビル!どういうことですか!?」 ルイズが唖然としてロングビルを見つめる 「さっきのゴーレムを操っていたのは私、ごめんなさい」 「え、じゃ、じゃああなたが・・・・」 目の前の女性は眼鏡を外し、優しそうな目はつり上がり猛禽類のような目付きになる 「そう、私が『土くれ』のフーケ!さすがは『巨人の剣』ね。あのゴーレム、スクウェアクラスの作り出すそれよりも強力だったわ!」 剣狼を四人に向けて掲げる、タバサが杖を振ろうとするが 「おっと。動かないで?動いたら今すぐあのゴーレムを呼んで貴方たちを踏み潰すわ」 仕方なくルイズ達は杖を放り投げる 「どうして!?」とルイズが叫ぶ 「そうね・・・・ちゃんと説明しなきゃわからないわよね。 私ね、この『巨人の剣』を奪ったのはいいけど使い方がわからなかったのよ。 振っても振っても魔法をかけても何も起こらない・・・・。使えなければ宝の持ち腐れ、そうでしょ?」 フーケが妖艶な笑みを浮かべた 「それで俺達をおびき寄せて使い方を知ろうとしたのか」 ロムが睨みながら言う 「そうよ、魔法学院の者だったら知っててもおかしくないでしょ? まあ知らなかったら全員ゴーレムで踏み潰して次の連中を呼ぶつもりだったけど。 でもその手間は省けたわ」 フーケは笑う 「じゃあお礼を言うわ!さよなら!」 フーケは空に掲げてケンリュウを呼ぼうとした それと同時にキュルケは目をつむった タバサとルイズも目をつむった しかしロムが言った 「そいつは俺しか使えない」 「あなた何を言っているの?」 フーケが言い返す ロムが構えるとフーケは剣に向けて強く念じたが何も起きない 「な、どっどうして!?」 フーケが怒鳴る 「言ったはずだ、それは俺しか使えないと」 「あ、あなたいったい・・・・何者・・・・」 フーケは唖然としながら後ずさりするが、ロムはその瞬間に後ろついて言った 「お前に名乗る名前は無い!」 そしてフーケを気絶させて剣狼を拾いあげる 「ロム?」 ルイズ達は目を丸くしてロムを見つめた 「さあ、これで一件落着だ。早く帰ろう」
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深夜まで困惑したままのルイズでした。そして、その原因となったドアは目の前に・・・ ドアを開ければ困惑からは開放されるかもしれないのですが、今のルイズにその行動をする勇気はありませんでた。 (ああ、悪夢だわ。こここ、こんな事ありえないわ。) ルイズは、頭からシーツをかぶり現実逃避を繰り返していた。 そうこうするうちにルイズに睡魔が訪れそのまま深い眠りへと誘われていったのでした。 翌朝、ドアが静かに開きある人物が入ってくるのでした。その人物はベッドまで行くとルイズをゆすり始めました。 「ルイズ・・」 その人物はおとーさんでした。 「・・・ん・・・ふにゅ・・・」 「ルイズ・・・朝」 「・・・あんた誰? あ、昨日召喚したんだった・・」 ルイズは被っていたシーツから顔を出すとおとーさんに話しかけ窓を一瞥しました 「まだ明るく無いじゃない・・・早いわよ」 そう言うとルイズは眠りにつこうとした。しかし、思い出したようにこう付け加えるのでした。 「そこに置いてある服洗濯しといてね」 そう言いながら、シーツから手を出して脱ぎ捨ててある服を指差すのでした。どうやらドアの事は忘れているようでした。 おとーさんは学園内をウロウロしていました。洗濯する場所がわからなかったのでした。もっとも、「自分の家」へ帰れば良かったのでしょうがそこまで考えつかなかった様でした。 おとーさんは運良く洗い場の方へ出ることが出来ました。更に運がいいことに親切なメイドさんと出会うことが出来たのでした。 「あの、どちら様で・・・あ、ミス・ヴァリエールの使い魔さんですね。白くて宙に浮いているゴーレムだって他のメイドか ら聞きました~」 「洗濯」 「え? あ、ミス・ヴァリエールから頼まれたのですね。でも・・・」 空を見上げるメイドが残念そうに 「今日は霧雨で・・・ お洗濯しても乾きませんよ。私も貴族様から頼まれた分があって困っているのですけどね・・・」 メイドはため息をつきながらおとーさんに話すのでした。 「その洗濯物も預かりましょうか?雨が降っていますから今日は無理ですけど、晴れたらすぐに洗濯しちゃいますから」 おとーさんはそのメイドに洗濯物を手渡すとお辞儀をしてどこかへ行こうとするのでした 「あ、私はシエスタって言います。後で声かけてくださいね~ 洗濯が終わっていたらお渡しますから~」 おとーさんは、シエスタの声に振り返り手を振るとそのままどこかへ消えてしまいました。 シエスタが洗濯を諦めて他の仕事に取り掛かろうとした時、突然爆発音が聞こえてくるのでした。しかし、ルイズの失敗魔法 だと考え何事もなくそのまま仕事に精を出すのでした。 しばらくするとシエスタは呼ばれたような気がしました。呼ばれた方を見るとおとーさんが居ました 「どうしたのですか?」 「晴れた」 おとーさんにそう言われ外を見るとたしかに霧雨は降っていませんでした。外に出て空を見上げると雲も無くいい天気です。 「あ、これならお洗濯できますね」 笑顔でおとーさんを見るシエスタでした。おとーさんは何かつぶやいています 「・・・の為ならエーンヤコーラ・・・」 シエスタは少し首を傾げていましたが、おとーさんも手伝うと言う事になり一緒に洗濯することになりました。 学園内では、先ほどの音で起きる者も居ましたがやはりルイズのだろうと言う事で特に気にする者も居ませんでした。 その時当のルイズは 「ん?何今の音???」 と起き上がり窓から外を見ました 「ん~、いい天気ね。あれ使い魔・・・洗濯に行かせたんだっけ・・・それにしても・・・」 ルイズはドアを眺めながらまた困惑してしまいました (ま、魔法なのかしら・・・でも、詠唱とかしてなかったし・・ なんで扉の向こうから使い魔以外の声がしたのかしら・・・) 昨日はドアを開ける勇気はありませんでしたが、今は少し違いました。 (ちょっと覗くだけなら大丈夫・・・よね) ルイズの中に好奇心が生まれどんどん大きくなっていきました 恐る恐るドアに近づくとドアノブを握り少しだけあけて中を覗いてみました。 おとーさんが部屋に帰ってくると、あのドアの前でルイズが失神していました・・・
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ルイズと不思議な魔法の本 トリステイン魔法学院に一人、嫌われ者の教師がいる。 教師と言うのは大概嫌われるものだが、しかしそのなかでも特筆に価するほど彼が嫌われているのは口を開けば「風」の系統の自慢しかしないからだ。 なにかあれば、やれ「風はすべてを吹き飛ばす」だの「最強の系統は風だ!」と授業そっちのけでのたまい、あまつさえそれが行き過ぎて生徒に怪我を負わせかねない行いをしたことすらある。 だが、今そんな彼のことを熱い瞳で見つめるものがあった。 キラキラと輝く、まさしく師を仰ぎ見るかのような視線の主は言うまでもなく某「ゼロ」のメイジである。 いや、それは正しくない。 彼女はこの人間としてどうかと思う教師に師事して以来、「ゼロ」の二つ名を返上したのだから。 「それではミスヴァリエール、君に問おう。最強の系統とは何かね?」 ギトーにとってもそんな視線を受けるのはけして不快ではない、故に少々――いやかなり彼女のことを優遇してしまっても仕方のないことだった。 「それは風です!」 「その通り、風は全てをなぎ払う」 ため息すら付きながら風の長所を延々と並べ続ける二人の変人、自己陶酔に浸る二人を処置なしと切って捨ててからキュルケは何故こんなことになったのか肩をすくめる。 思い出すのはあの日のこよ、キュルケが最愛の相方であるフレイムを呼び出し、そしてルイズが今フレイムの背中の上でマルトーが作ったシチューを鍋から直接がっついているおかしな生き物を召喚した時のこと。 ルイズが呪文を唱え杖を振ると、果たして強烈な爆発が巻き起こった。 また失敗か。そう思って唇を噛み締めるルイズとその失敗を嘲る周囲の者達。 だが爆発の煙が収まった後、そこには一冊の本が転がっていた。 「ゼロのルイズが本を召喚したぞ」 「生き物ですらないなんて、さすがゼロのルイズだな」 周囲の声など耳に入らなかった、ルイズは自らが召喚した本から目が離せなくなっていた。 「ミス・ヴァリエール!?」 ディティクトマジックを掛けたコルベールが止めるも間に合わない、ルイズはゆっくりとその本に手を伸ばした。 ――羽根の生えた獅子? カチン 本を留めていた留め金が音を立てて外れる。 ゆっくりと開いた本のなか本として在るべきはずの頁は存在せず、その代わりにたくさんのカードが収まっている。 ルイズはそのうち一枚を手に取るとゆっくり捲る、そこには騎士甲冑を着込んだの少女の幼い少女と言う図柄と、見たことのない文字が躍っていた。 「見たことのない文字ですが強力な力を感じますね、東方のマジックアイテムか何かでしょうか?」 ――あれ? 私これ読める……? 見たことのない筈の文字なのにルイズには何故かその言葉が理解できた。 「とにかく危険性も分からない以上、まずはオールドオスマンに相談してから……」 「ストー……ム?」 風が凪いだ。 「うわぁあ!?」 「ひゃああああ」 周囲のギャラリーが悲鳴をあげて逃げ惑う、ルイズを中心として発生したカッタートルネードもかくや猛烈な突風は様々なものを巻き上げていく。 土を、砂を、木々を、誰かの使い魔を、そしてカードを。 ばらばらと巻き上げ何処かへと吹き飛ばしていく。 「大丈夫ですか!? ミス・ヴァリエール!」 風が収まった後、呆然としていたルイズは自分の上に覆いかぶさっている人影に気づいた。 禿頭のこの教師は、異変を感じ取ってすぐルイズを庇う為に身を躍らせたのだ。 身近な相手の意外な勇敢さに驚くルイズの耳に、聞きなれない言葉が響いた。 「こにゃにゃちわー」 手に抱えた本のすぐ側に立つるいぐるみのような黄色い何か。 初めにルイズとコルベール、そして僅かにその場に残っていた生徒達の頭に浮かんだのは「何これ?」と素朴な疑問だった。 「やー、よー寝たわー」 そんなことを言いながら伸びをするナマモノに向かってルイズは疑問を投げ掛ける。 「あんた何?」 その問いかけにナマモノは誇らしげに胸を張った。 「よー聞いてくれたな、ワイは封印の獣ケルベロスや!」 見た目の割に随分大層な名前である、しかし仮にも封印の獣を名乗る以上きっと見た目以上の存在ではあるのだろう。 「封印の獣? と言うことは君は先ほどの強力な力を封印する精霊か何かだと言うことかね?」 「そや、この本にはクロウリードちゅう魔術師が作った特別なカードが封印されとってな……」 ケルベロスは誇らしげに振り向くと、そこには空っぽになった封印の本の姿。 ケルベロスは笑顔のままでだらだらと脂汗を垂れ流すと、大慌てで騒ぎ出した。 「ない、ない、ないない、ない! クロウカードが一枚もない!」 がっくりと肩を落とすケルベロスに向かって、さすがに気まずくなったのかルイズは言った。 「ええと、私がストームって言ったらみんな飛んで行っちゃって……」 「なにぃ!?」 物凄い勢いで顔を突きつけてくるケルベロスに向かって、自分のしでかしたことに慄きながらもルイズは精一杯虚勢を張る。 「な、何よ、あんた封印の獣なんでしょ!? ちゃんと封印しておきなさいよ」 「それ言われると辛いなぁ、けどお前にも封印を解いてもうた責任はある」 だからこーせーへんか、とケルベロスは手を叩いた。 「お前名前なんて言うんや?」 「ルイズよ、ルイズ・フランソワーズ・ルブラン・ド・ラ・ヴァリエール」 「なっがい名前やなぁ、なぁルイズ。クロウカード集めるの協力してくれへんか?」 もし、ルイズがどこぞの巨大な魔力を持った小学生のように素直な性格ならここでうんと頷いていただろう。 だが残念かな、ルイズは誇り高い貴族であり、そしてその手の中にはこれまで望み続けてついぞ手に入れられなかったものがあった。 「いっ、嫌よ。絶対、離したくない!」 目の前の珍妙な生物は“封印の獣”と名乗った。 ならばケルベロスはカードを集めて何をするのか? 決まっているもう一度この本のなかに封印するのだ、この協力な魔法を誰も使うことができないように。 だが同時にルイズは思ってしまったのだ、この本は自分が召喚した自分の使い魔。絶対に誰にも渡したくないと。 それは自らがとんでもないことをしてしまったと言う恐怖をやわらげようとする心の働きであるとともに、「ゼロ」と呼ばれ続けてきた少女の渇望そのものだった。 期せずして手に入ってしまった魔法、それも憧れ敬愛する母と同じく強力で理不尽なまでの風の魔法。 「五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 ルイズは手の中に残ったそのカードに呪文を唱えながら口付けた。 「あっーーーーーー!?」 ケルベロスの叫びと共にカードは強く光を放ち…… ――トリステイン魔法学院に、二人目の「風馬鹿」が誕生した瞬間である。 以後、ルイズは徹底的に手に入れた「嵐」のカードの力の研鑽に費やした。 その過程で風のスクウェアメイジであるギトーを師と仰ぎ、変わった風のメイジとして大成したと言う。 彼女のすぐ傍で文句を言い続けた奇怪な生物はこう語る。 「まぁぁったくルイズはクロウカード集めも全然せんかったからなぁ、それでもまぁ結局なんとかクロウカードは集まったし、マルトーのおっちゃんの料理も旨かったからなぁ。呼んでくれて感謝感謝や」 そう語るケルベロスの影には、母の治療の為長大な杖を掲げて蒼い竜と共にハルケギニア中を飛び回った一人の魔法少女の姿があったとかなかったとか。 END 「カードキャプターさくら」より「ザ・クロウ」を召喚
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【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】ライトノベル 【名前】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 【属性】虚無の使い手 【大きさ】153cmぐらいの16歳女子 【攻撃力】多少鍛えた年齢相応の少女並み、教鞭サイズの杖所持 【防御力】人間サイズの(勘違いするなよ、人間の拳じゃねーぞ。ルイズの身長に直径が匹敵するサイズだぞ)の石の拳で 才人もろとも石の壁を貫く勢いで殴り飛ばされても戦闘続行可能。 【素早さ】多少鍛えた年齢相応の少女並み 【特殊能力】 虚無の特性で何を唱えても爆発する。自分を巻き込まないように撃てる。 8巻では二言で人間大の人形を破壊する威力は出していた。 エクスプロージョン:虚無の呪文 発動には以下の詠唱が要る 「エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ・オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド・ベオーズス・ユル・スヴュエル カノ・オシェラ・ジェラ・イサ・ウンジュー・ハガル・ベオークン・イル」 詠唱終了後に杖を振ることで光の球が発生、視界を覆い尽くすほどまで巨大化して それに巻き込まれた200mの空中戦艦(木造)及びその護衛艦を炎上・墜落させた 破壊力は約25mの鉄製の騎士人形を爆破できるが、タイガー戦車の主砲には全く敵わない(らしい)。 魔法による障壁を貫通して本体を直接攻撃できる 上記の戦艦の乗組員は無事だったが、呪文の性質については 「巻き込む。すべての人を。自分の視界に映る、すべての人を、己の呪文は巻き込む。 選択は二つ。殺すか。殺さぬか。破壊すべきは何か。」とあるので射程は視界内全てで、対象を選ぶことができるようだ あと、膨大な精神力を使うため基本的には一発限り 【長所】一部の読者からの人気が凄い。 【短所】貧乳。嫉妬深すぎ。詠唱が長い。 【戦法】速攻で逃げつつ二言の呪文を唱える。 死なないようなら「エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ・オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド・ベオーズス・ユル・スヴュエル カノ・オシェラ・ジェラ・イサ・ウンジュー・ハガル・ベオークン・イル」を唱える。 【備考】苗字より後はめんどくさいからランクインした時は外していいよ 【参考】ちなみにモデルは↓の人物。非常に華奢で、片足が不自由だったらしい。 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB 参戦vol.3 375,401 vol.3 430 :格無しさん:2011/03/27(日) 21 48 31.63 ID 5F7h30TB ルイズ修正版考察 ○:リリーナ>杏本詩歌>平沢唯 反応でやや勝っているので爆殺勝ち ○:藤林杏 同上。 ×:南春香 反応でやや負けている。微妙だが刺殺負けか。 ○:清浦刹那 反応でやや勝っているので爆殺勝ち。 ○:桜野タズサ 一発ではやられないだろうし爆殺勝ち。 これより上の鍛えた鈍器持ち相手は厳しい。安定して勝てるのはここまでが限度か。 南春香>ルイズ>清浦刹那=藤林杏 vol.5 376 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2012/01/23(月) 00 27 04.47 ID 2/XEAsuH ルイズ再考 石壁を貫く攻撃に耐えるのでもう少し上のはず ○:~伊勢谷緋華 耐えてエクスプロージョン勝ち ×:川崎明日香 ボコられ負け ○○○○:向坂環>桜井さくら>丸井ふたば>上原 耐えて爆発勝ち ○:エステル 爆破しまくって勝ち ×:ニャルラト先生 一撃で倒され負け ○:来栖川 綾香 耐えてエクスプロージョン勝ち 戦うヒロインの壁上へ ○*6:神奈備命~竜宮レナ 耐えてエクスプロージョン勝ち ×:河原桜 パンチ負け ○:涼宮ハルヒ(やる夫) エクスプロージョン勝ち ×:毛利蘭 蹴り負け さすがに車相手は無理だろう。 河原桜>ルイズ>涼宮ハルヒ(やる夫)
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場所は変わって、トリステイン魔法学院の学院長室では決闘の一部始終遠見の鏡で見ていたオールド・オスマン学院長とコルベール先生がいました。 「伝説の【ガンダールヴ】か・・・」 オールド・オスマンは目を瞑り深いため息をつくと徐にコルベールに尋ね直しました。 「ミス・ヴァリエールの使い魔のルーンと伝説の記録に間違いは無いのじゃな?」 「はい、オールド・オスマン学院長。私もこの決闘を見るまでは半信半疑でしたが・・・」 額に光る汗を拭きながらコルベールは続けます。 「あらゆる武器を使いこなし、無敵の鎧を身に着け・・・巨人にもなったと言われております・・・。これは早急に王室に連絡した方がよろしいかと思われますが」 「いや、それには及ばんじゃろう」 コルベールの言葉にこう答えたオールド・オスマンは水パイプを手に取ると口へ運びながらこう続けました。 「王室貴族の阿呆どもにこの事を知らせればどうなるか・・・わかるじゃろ?」 コルベールは「あっ!」と気がつき再び汗を拭い始めました。 「どうせ研究と称して王室に連れ去り戦争でもおっぱじめるに決まっておるわい。そうなれば未来あるうちの生徒も悲劇に見舞われるじゃろうて」 苦々しく語るオールド・オスマンにコルベールも同意しました。 「まぁ、王室貴族連中なぞ煙に巻くのは慣れておるわい。それに・・・」 遠見の鏡を見ながらオールド・オスマンは呟きました。 「心優しき使い魔にはワシもちと興味あるしのう」 その日の夜、ルイズはベッドの中で今日の事を思い出していました。 失敗魔法で落ち込んでいた所を慰められた事 おとーさんの比類なき強さ 決闘相手だったギーシュさえ傷つけなかった優しさ ギーシュが傷つけた二人と私へギーシュに謝罪させた思いやり 手を繋いだ時のぬくもり・・・ ルイズは部屋に帰った後、おとーさんに明日の虚無の曜日に街へ出て武器を買い物する事を提案しました。 今日の出来事でルイズとしては何かおとーさんに買ってあげたかったのです。しかし、おとーさんは武器は要らないと断ったのでした。 たしかにあれだけ強いおとーさんですから必要ないかとルイズは考えしょげていました。 そんなルイズを見ておとーさんは少し考えると明日自分のうちに招待したいと言ってきました。突然の申し出に戸惑いましたがルイズは行くことにしました。 「使い魔の家に行ったメイジなんて私が初めてだろうなぁ~」 すでにおとーさんが家に帰った部屋でポツリとそう呟くと、ルイズは何故だが可笑しくなってきて一人でクスクス笑い始めました。 その時、扉をノックする音が聞こえました。扉を開けるとそこにはキュルケとタバサが立っていました。 「ななな、なにしに来たのよ」 「別に~、ちょっとあなたの使い魔に興味があったから来たのよ」 「私も興味ある」 あからさまに嫌そうにしているルイズをよそにキュルケとタバサはズカズカと部屋に入ってきます。 「ちょ、ちょっと勝手に入らないでよ」 「いいじゃない。使い魔は・・・おとーさんだっけ?どこよ?」 部屋をキョロキョロさがすキュルケとタバサに諦めたルイズはため息をつくと正直に言いました。 「おとーさんなら帰ったわよ」 きょとんとするキュルケとタバサ、その直後キュルケは吹き出しました。 「アハッ!あんた使い魔に逃げられたの?」 ムッとするルイズはキュルケの言葉を否定しました。 「ちち、違うわよ!!毎日家に帰ってるの!明日の朝にはまた来るのよ!!」 ルイズの言葉に「へっ?」と間抜けな顔をして答える二人でしたがすぐに興味津々な顔をして根掘り葉掘りきいてきました。 結果、部屋についているもう一つのドアについて詳しく説明する事になりました。 説明の後、どういうわけかキュルケは中を覗くと言い出しました。 タバサはプライベートを理由に、ルイズはいつしかの夢の事が頭によぎり止めようとしましたがキュルケは聞かずにドアに手をかけました。 「ちょっとだけ。ちょっとだけだから」 キュルケがドアを少し開けて中を覗いていました。すると、ドアの向こうで誰かがくしゃみをするのが聞こえました。 その後、ルイズとタバサは気絶したキュルケを部屋まで運ぶのでした・・・